【EDH】ケアヴェクとルーリク・サー
2016年12月5日 EDH 分析・戦略 コメント (3)知人の《無慈悲なる者ケアヴェク/Kaervek the Merciless》が中々の勝率を見せている。
数々のライフを苛める置物(《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》、《地獄界の夢/Underworld Dreams》、《悪意に満ちた幻視/Spiteful Visions》など)と合わせて速やかにライフを削ってくる動きは個性的で、卓に居ると真面目にライフ1を争う展開が発生して楽しい。
もちろん強い側面だけではなく、本人も言っていたことだがケアヴェク自身の除去体制のなさ、マナファクトへの依存度、単体のカードパワーなど弱い側面も多々あるのだが、綺麗に削りきって勝利を勝ち取れるくらいに完成度は高いと(身内ながら)思う。
似たようにライフレースを仕掛ける、というよりはストーム系デッキを苛めるジェネラルとして《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》が居る。非クリーチャースペルに6点ダメージを付加する痛さは青や黒でスペルをペシペシするデッキには相当効く。対むかつき最強の名は伊達じゃない。
二者を比較すると、
・ルーリクは1マナ軽い
・5/4 と 6/6警戒到達攻撃強制
・黒と緑
といった差がある。
マナ加速に緑が使える、つまりクリーチャー、土地サーチ、エンチャント、必要ならばマナファクトと多角的に使え、かつ1マナ軽いルーリクの方が安定して早いターンに展開することが可能。自分も使ったことがあるが、まず安定して3ターン目に出撃できる。マナファクト依存ではないため、平均ターンでもケアヴェクより安定していると見ていい。
また、6/6警戒到達は攻撃強制のデメリットを除いても優れた性能であり、特に防御面に優れたボディ。能力で削りながらアタックに睨みを利かせることが可能(しかも睨みながら殴れる)。
ここまで贔屓目な書き方をするとルーリク>ケアヴェクに見えるが、私としてはケアヴェク>ルーリクだと思っている。というのも実際に回すと、
1.対緑が絶望的に苦手
2.リカバリ能力、応用力の低さ
の二点がとても気になってしまう。
1について、非クリーチャー呪文しか咎めず、クリーチャーにダメージを飛ばせないという性質上、マナクリ展開して攻めてくる緑に対しては能力がほとんど効かないという弱点があることから、いわゆる普通にマナ加速して普通に展開してくる緑の動きがとても苦手。特にルーリクを使うデッキならば彼をプレイするためのデッキ構成、初手(つまりマナ加速偏重)になっているはずであるため、そのジェネラルがあまり有効打ではないとジリ貧になってしまう。そして緑の相手がプレイしてきた《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》や《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》や《歯と爪/Tooth and Nail》にレスポンスできるわけではないため、卓に居る青に「ジェネラル邪魔すぎ!」と言われながらカウンターを撃ってもらうことになるわけである。
もちろん赤が入っているのでジェネラル出して《燎原の火/Wildfire》とか対緑の戦略はあるが、上手く引き込めればの話であり、かつスタックでピン除去が飛んでくると厳しい。
ケアヴェクはクリーチャーにダメージを飛ばせる上、他の人の呪文を関係ないクリーチャーにに飛び火させることもできるため、盤面の制圧や政治力が高いのが良い。たまに青を味方に出来る。
2について、緑は黒より優れるような前段を書いたが、もちろんマナ加速面の話であり、ドロー能力やサーチ能力は黒の方が大きく優れる。緑の方がマナを伸ばしやすくジェネラルのリキャストも行いやすいが、ジェネラル+何かで攻めたり、リカバリ手段を探したりするのは苦手。《ネクロポーテンス/Necropotence》なんかはリカバリにも追い討ちにも役立つ強カードで、黒ならチューターで探すことも容易。ジェネラルゴリゴリは得意だが、多角的に攻めたり受けたりするのはどうしても苦手となる。
身内のデッキをヒントに新しいデッキを思案しようかなーと思っていたので、感じたことをつらつらと書置き。
全国のルーリク使いに喧嘩売っているわけではないので、一意見として捉えていただければ(弁明)
数々のライフを苛める置物(《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》、《地獄界の夢/Underworld Dreams》、《悪意に満ちた幻視/Spiteful Visions》など)と合わせて速やかにライフを削ってくる動きは個性的で、卓に居ると真面目にライフ1を争う展開が発生して楽しい。
もちろん強い側面だけではなく、本人も言っていたことだがケアヴェク自身の除去体制のなさ、マナファクトへの依存度、単体のカードパワーなど弱い側面も多々あるのだが、綺麗に削りきって勝利を勝ち取れるくらいに完成度は高いと(身内ながら)思う。
似たようにライフレースを仕掛ける、というよりはストーム系デッキを苛めるジェネラルとして《自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed》が居る。非クリーチャースペルに6点ダメージを付加する痛さは青や黒でスペルをペシペシするデッキには相当効く。対むかつき最強の名は伊達じゃない。
二者を比較すると、
・ルーリクは1マナ軽い
・5/4 と 6/6警戒到達攻撃強制
・黒と緑
といった差がある。
マナ加速に緑が使える、つまりクリーチャー、土地サーチ、エンチャント、必要ならばマナファクトと多角的に使え、かつ1マナ軽いルーリクの方が安定して早いターンに展開することが可能。自分も使ったことがあるが、まず安定して3ターン目に出撃できる。マナファクト依存ではないため、平均ターンでもケアヴェクより安定していると見ていい。
また、6/6警戒到達は攻撃強制のデメリットを除いても優れた性能であり、特に防御面に優れたボディ。能力で削りながらアタックに睨みを利かせることが可能(しかも睨みながら殴れる)。
ここまで贔屓目な書き方をするとルーリク>ケアヴェクに見えるが、私としてはケアヴェク>ルーリクだと思っている。というのも実際に回すと、
1.対緑が絶望的に苦手
2.リカバリ能力、応用力の低さ
の二点がとても気になってしまう。
1について、非クリーチャー呪文しか咎めず、クリーチャーにダメージを飛ばせないという性質上、マナクリ展開して攻めてくる緑に対しては能力がほとんど効かないという弱点があることから、いわゆる普通にマナ加速して普通に展開してくる緑の動きがとても苦手。特にルーリクを使うデッキならば彼をプレイするためのデッキ構成、初手(つまりマナ加速偏重)になっているはずであるため、そのジェネラルがあまり有効打ではないとジリ貧になってしまう。そして緑の相手がプレイしてきた《孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemoth》や《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》や《歯と爪/Tooth and Nail》にレスポンスできるわけではないため、卓に居る青に「ジェネラル邪魔すぎ!」と言われながらカウンターを撃ってもらうことになるわけである。
もちろん赤が入っているのでジェネラル出して《燎原の火/Wildfire》とか対緑の戦略はあるが、上手く引き込めればの話であり、かつスタックでピン除去が飛んでくると厳しい。
ケアヴェクはクリーチャーにダメージを飛ばせる上、他の人の呪文を関係ないクリーチャーにに飛び火させることもできるため、盤面の制圧や政治力が高いのが良い。たまに青を味方に出来る。
2について、緑は黒より優れるような前段を書いたが、もちろんマナ加速面の話であり、ドロー能力やサーチ能力は黒の方が大きく優れる。緑の方がマナを伸ばしやすくジェネラルのリキャストも行いやすいが、ジェネラル+何かで攻めたり、リカバリ手段を探したりするのは苦手。《ネクロポーテンス/Necropotence》なんかはリカバリにも追い討ちにも役立つ強カードで、黒ならチューターで探すことも容易。ジェネラルゴリゴリは得意だが、多角的に攻めたり受けたりするのはどうしても苦手となる。
身内のデッキをヒントに新しいデッキを思案しようかなーと思っていたので、感じたことをつらつらと書置き。
全国のルーリク使いに喧嘩売っているわけではないので、一意見として捉えていただければ(弁明)
コメント
ケアヴェクは意外と全員からは敵視されず、対話が発生するので素敵な統率者ですよね。
回数は少ないですが双方のジェネラルと対戦してみた感じ、ケアヴェクの方がいい線いけてる感じがしました。やっぱりダメージ先の自由度が違うと雲泥ですねw
また、マナ加速に関しても、黒は黒で暗黒の儀式系統があるので1回目のキャストの早さだけならルーリク以上でしたし。
あと、ルーリクは向かい側の青デッキにクローン置かれて辛くなっていた時がありましたw
(青デッキ側は相討ちオッケーで一生ルーリクを殴り続ける。殴り返されたらブロック相討ちの構え)
ありがとうございます、うれしいです(小学生並の返答)
ケアヴェクは文字通り盤面を支配するのが強いです。ライフもクリーチャーの生死も掌握するのは政治力高いですよね。居るとウザイけど自分から除去に行っても良いことないから誰か倒してくれないかなとか、まあライフ減るけど邪魔なクリーチャー倒してくれるから味方にしようとか、いろいろ策謀含んだ対話が楽しいです。
>かっこかりさん
赤が決して強い色でない以上、相方は速度、リカバリ、サポートのどの面でも汎用性のある青か黒じゃないとデッキが歪むんですよね。ルーリクはジェネラル性能高いので多少歪んでも動けますが、有効でない相手だと一気にパワーダウンしてしまいます。
マナ加速についてもその通りだと思います。リチュアルとマナファクト絡めると7マナは以外と捻出できますよね。
↑でネクポの話なんかも出しましたが、リカバリだけでなく、手札全部マナ加速でジェネラルぶっぱより、マナ加速→ネクポでハンド補充→マナ加速してキャストの方が盤面強く出来ていい感じです。
クローン系はキツイですね。。。
ケアヴェクだと良く出てくる《幻影の像/Phantasmal Image》には強いのと、相手も温存しようとしてくるので対話なりでなんとかなりそうです。ただ、ルーリクの警戒持ち攻撃強制がそんなところで利用されたりするのは「意外だけど確かに有効だな~」と思いました。そういえば両ジェネラルとも《金粉のドレイク/Gilded Drake》は苦手ですね。
やはりダメージをクリーチャーに飛ばせるは偉大ですねー
ジェネラルに依存するならジェネラルが出来ることが多いほうが強いです。